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茨城で絶景をハシゴしてきましたー~石切山脈編

茨城県 絶景散策シリーズは今回でひとまず終了です。

ひたち海浜公園 神磯の鳥居に続いて今回訪れたのは笠間市にある石切山脈です。

ひたち海浜公園編と神磯の鳥居編はこちらでございます

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茨城で絶景をハシゴしてきました~大洗磯前神社編

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ところで石切山脈とは?

その前にご存知ない方のために石切山脈とはというところか?というところからお話させていただきましょう。石切山脈は山脈と名前がついいていますが、例えば奥羽山脈とかアルプス山脈とかの本格的な山脈ではありません。石切山脈のある茨城県笠間市は強固な地盤で御影石の採掘量日本一なわけですが、その採掘場所の光景を石切山脈と称しているのです。文字通り石を切った山脈ですね。

日本一というだけあってこのような景色はここでしかみられない絶景となっていて、数年前からSNSを中心に話題となり、徐々に絶景スポットとしての認知度を高めていったというわけです。

変わっているのはそのような事情ということもあり、過去二回の絶景スポットと違一般企業が所有・管理する敷地であるため、基本的には見学が平日限定でその企業の許可がいるということですね。観光地や観光施設ではありませんのでそこだけは気を付ける必要があります。

ちなみに所有・管理しているのが㈱想石(旧中野石材さん)です。

株式会社想石さんとは

同社は平成23年創業ですが前身にあたる中野組さんは明治32年創業と、とても歴史が古くまさに石ととも110数年の歴史を誇ります。

先ほども申し上げましたが、ここから採掘された御影石の採掘量は日本一!ここから旅立った石たちは誰もが知っている全国の有名スポットでや建物で使われています。

実績としては国会議事堂 日本橋 日本銀行 日本橋 東京証券取引所 東京駅など誰でも知っているものから墓石や門柱まで多岐にわたるまさに石材加工のスペシャリストですね。また採掘 加工 研磨 仕上げにいたるまで一貫しての請負ができるところも同社の強みでしょう。複雑な曲線を描くものでも巧みな技術で成形しているとのこと。まさにモノづくり日本の一翼を担う存在でしょう。

そのような素晴らしい技術と歴史を誇る企業ではありますが、見学については団体さんでもない限り基本的には事前予約なども不要で許可が出るようですね

今回もアポなしで見学できました。

わかりにくかった現地アクセス

ちなみに場所はこちらです

場所が大変わかりにくいです。訪れた時には周囲に誰もおらずに右往左往してしまいました。たまたま社員さん?らしいひとがいたので聞いてみたところ自販機のある建物だよと教えていただきましたが外から車で通過する限り最初は見当たりませんでした。

※写真はグーグルストリートビューから拝借しております

どのうようにアクセスするかというと県道289号線沿いに中野石材工業の建物が見えたらとりあえずそこが現地です。移っている建物の右側を奥に歩いていくと自販機のある建物が見えてきます。ちなみに車は中野石材工業さんの建物手前が駐車スペースでそこに駐車させてもらいましたが、その建物の右側の入り口は締まっておりまして誰もいなかったのです。。。

自販機のある建物の様子がコチラ

この写真の角度だと向かって右側が県道になります。

会社の敷地を無断で入る形になるので少し抵抗はあるのですが、これしかアクセスがないので仕方がありません。自販機のある建物に入り見学にきた旨を告げると男性社員さんが現れて快く案内していただきました。仕事中だと思うのですが、観光資源としての側面もあり、協力いただいているのでしょう 社員の方には石切場の成り立ちや石材の加工場をわかりやすく案内していただき、実際に石を切断している風景や、研磨している風景を見ることができました。この場を借りてあらためて大変感謝申し上げる次第です。

また石切り場の周囲には多数のオブジェが陳列?されています。その手のコンテストなどで展示されたものなどが置かれているそうで、中には有名なアーティストさんがデザインされたものもあるようです。石は固いですが、発想は柔らかく遊び満載のオブジェの数々も実は見どころの一つと言ってもいいでしょう。また中には複雑な曲線を描くものもあり、同社の技術の高さを垣間見ることができますね。

これが石切山脈だ

では現在公開されている石切山脈はこのような状態です。

全景です。

垂直に石をカットして切り出していることが分かります。この切り出しにも決まりがあってそれを守らないと崩落などにつながるため気を遣うこともある作業だとか。

もうちょい寄ってみます 水は綺麗です

右側の段差部分からアクセスして石を運びます

石の採掘は現在公開されているこの場所では行われておらず、他にもう1カ所ある石切場で行われているようです。ある程度均等に採掘しているようで時期がきたらこの場所からの採掘を再開するとのこと。定期的に場所の入替を行っているとのことですが、現在は使っていないため、このように水が溜まっていますが、採掘がはじまるとなると水を抜かなればならず、そのためのポンプも用意してあるとのこと 水が抜かれた状態も見てみたいですね。

加工場などもご紹介

石の加工場にも案内していただきました 撮影も快く許可をいただくことができました

加工場内部

石材カット中~ かなり固いので時間がかかるそうです。

石の表面を研磨する部品です 平らに見えても切ったばかりの石はザラザラです

研磨中です。徐々に目の細かいものに変えて研磨 磨き上げていきます。

石の研磨を行う際はカッターと石との間で摩擦熱が発生します。これを冷却するのに水を使うのですが、下の写真が給水塔です

その冷却に使用した水は石の細かい粉を含むため、そのままでは下水に流せません。したがって循環して利用しています。工場の近くに蕎麦湯のようなプールがあるのがそれです。そのプールと給水塔で水を循環させ、石の粉は給水塔の下部に沈殿させて一定量になったら廃棄されるとのこと。

面白いオブジェたち

展示されているオブジェも一部ご紹介 面白いモチーフの作品がたくさんあります

複雑な造形もこのようにお手のもの

石のオブジェ

自販機のわきの建物は

ちなみに自販機のある建物は事務所になっているのですが、休憩スペースもあり、また石材加工品の販売も行われています。表札やオブジェなど気に入った商品があれば記念に購入されてはいかがでしょう。個人でも注文できるそうなので表札などを作ってみても面白いカモしれませんね

会社のあゆみ

表札などいかがでしょうか

花瓶や置物など個性的な商品もあります

より有名な観光地へ

素晴らしい景色でもありますが、まだまだ一般的な知名度は高いとは言えないと思います。ガイドブックでも大きく扱われているはありませんし、観光バスのコースになっているわけでもありません。もちろん一般企業でありますので受け入れや態勢まで含めた管理を考えるといきなり大々的な宣伝は難しい側面もあるかと思います。しかしながらかといってこのような景色はたくさんの人にみてもらいたい思いもあるので一つ一つ課題をクリアしてほしいともいます。アイディアとしては夜間のライトアップなんかもあるようで、なるほど幻想的な風景が広がりそうで楽しみです。

ということで石切山脈のご紹介でした。平日ということもあり、勤め人には若干ハードルが高い側面もありますが、ほぼ貸し切りで状態で見学することができましたのでゆったり見るなら有名になりきる前の今の内かもしれません。ぜひ機会をみて訪れてみることをお勧めします。

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