今の世の中 インフレということもあり、どんどんモノやサービスの値段が上がってきています。ということで今回は個人、家庭で取り組める節電を中心とした節約ネタどどんと40選です。
よく言われているものから細かいネタまで取り上げてみますので少しでも参考になれば本当に幸いです。
始める前に少し前提条件や考え方をまとめていますのでそちらからぜひ読んでほしいのですが、そうでない方は見出しから記事に飛んでくださいね。
節約は合理性を持ってやれる範囲でやりましょう
省エネといっても考え出すときりがないところもありますのでチャレンジの際に考えてほしいのが、SDGSではないですが
持続可能な範囲で取り組みましょう
ということです。極端な話として望まぬままいきなり仙人のような生活はじめてもおそらく長くは続かないでしょう。もしかしたら期間限定ならばできるかもしれませんし、慣れてしまうこともあるかもしれませんが、例えば行き過ぎた節約で空調を使わない、食事も満足に摂らないなどの生活で体調を壊しては元も子もありませんし、今の物価高の流れもそう変わらないと思いますので持続性とQOLを意識しながらできることをできる範囲で取り組んでまいりましょう。
また省エネとはいえ電源を切ったりやりすぎると悪影響が出るものもありますので今回はそのあたりも一緒にご紹介してまいります。
支出(使用エネルギー)を把握しよう
前置きが長くなってすみません これも共通して大切なことなので書かせてください。
家計を節約するなら家計簿をつけましょうとはよく言われる話ですが光熱費も同じです。しかしながらどの機器が何時間動いてどれだけの金額支出に相当する電力を使ったのか家計簿みたく細かくつけるのは困難です。なので現実的にできることとしてどの機器がどれだけ電気やガスのエネルギーを使用するか,可能な範囲で把握しておいてください。また今回把握してもの場は覚えていても時間がたつと忘れてしまうものも多いのでそのためにもぜひ一覧化して保存しておくと便利ですよ。
できればついでに購入日、購入店、型番 オプションや消耗品も含めた型番 価格なども書いておくとメンテナンスや修理などを中心に調べものをする際にも便利で、買い替えの際に比較する資料にもなります。まあ簡単なデーターベース化なんですが、これ実は家電以外にも衣類とかでもおすすめなんですよ。メルカリなどで処分するときも商品の情報にすぐたどりつけるので出品の際の商品紹介、問い合わせ対応もスムーズになります。さらに同じフォルダに取説などを電子化して保存しておくとさらに良しです! Notionのようなツールを使うとさらに便利かだと思います。
省エネ対策については効果だけでみれば使用量や使用頻度が多いものを優先したほうが良いのですが、一方で対策の中にはやりやすいもの やりにくいものがありますので記事を参考にしつつそのあたりのバランスもふまえて検討してみてください
使った光熱費の使用量は常々記録しておきましょう。
電気メーターなども今はスマートメーターがついている家庭も増えてWeb上でも使用履歴が確認できるケースも増えてきたと思います。先月と今月 去年と今年 いろいろ結果を見て比較しながら行えば
モチベーションのアップにつながります。
1ー単価を意識してエネルギーを使う
電気ガス水道灯油などそれぞれエネルギーの単価は異なります。なるべく単価が安いエネルギーを使うにこしたことはありません。例えばお湯を沸かしたり野菜の下ごしらえはガスではなく電気(電気ケトルや電子レンジ)を使った方が安くなりますので、単価というものを意識してみましょう。
◆葉菜(ほうれん草、キャベツ)の下ごしらえの場合の使用エネルギー比較
・ガスコンロの場合;年間でガス8.32m3 約1,350円 の節約
・電子レンジの場合;年間で電気13.21kWh 約410円 の節約
出典:省エネポータルサイト
◎電気 31円/kWh
[令和4年7月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(税込)]
◎ガス 162円/m3
[平成29年版 ガス事業便覧 平成28年度実績 供給約款 料金平均(合計平均)を45MJに換算 小数点第一位を切り捨て(税込)]
◎灯油 86円/L
[資源エネルギー庁 石油製品価格調査/給油所小売価格調査 全国平均灯油(店頭)価格(過去3年平均(平成29年1月〜令和元年12月) 小数点第一位を切り捨て(税込))]
◎水道 260円/m3
(水道料金136円/m3・下水道使用料124円/m3)
となります。当然それぞれのご家庭の契約単価とは異なりますので把握されていない方はぜひこの機会に確認してみてください。
電気機器編
冒頭書いたように今回は一般家庭では一番多く使われると思われる電気機器を中心に取り上げていますが、電気機器はガスや水道などと比べて特性により電力の消費効率が異なりますし、使用量に差が出やすいのでその特性を理解しておくと省エネがはかどります。ちなみに電気使用量の参考として以下のようなデータがあります。
にやはりエアコン、冷蔵庫など加熱 冷却に用いる機器は電気の使用量が多い傾向ですね。
洗濯乾燥機がこんなに少ないのかという気もしますが、もしそのあたりに疑問がある、あるいはより実情に近い情報を得たい場合は活躍するのが冒頭でもお勧めした一覧化したデータベースです。作成されていない方はお持ちの各機器の取り扱い説明書等で消費電力等をを確認するか、可能であればワットチェッカーやスマートコンセントのように実際に使われているコンセントに差し込むことで電気量を表示してくれるものもありますのでお試しで導入されてもよいかと思います。
下の画像はスイッチボットプラグミニの電力使用状況です。プラグミニは比較的安価でデータもCSVで取り出せるんですが、使用量の表示が1日単位となるのが残念
エアコン
季節家電ではありますが、夏冬使いますし、上の表にもある通り実際家庭の中で使う電気機器の中では大きな使用量を占めますので削減効果が大きいといえますね。そして具体的な対策は以下です。
2ーこまめにON-OFFをしない
エアコンが最も多く電力を消費するところが起動時に多くの電力を使用しますので照明とちがってこまめなON-OFFが裏目となる可能性があります。具体的には30分以内で戻る外出、離席などでは消してまたつける場合はロスになるという試算がありますので意識してみましょう。そのたりはダイキンさんで検証されているのでURLをリンクさせていただきます。
https://www.daikin.co.jp/air/life/issue/mission05
3ー定期的なフィルター清掃
最近は自動フィルター掃除機能付きのエアコンも珍しくなくなってきましたが、過信せずに点検もかねて自身で汚れ具合を確認し、必要に応じてフィルター清掃をしましょう。フィルターが汚れ、空気の流れが悪くなればエアコンの効きが悪くなるばかりか消費電力にも悪影響です。
衛生的な観点からもフィルターの以外にも吹き出し口や吸い込み口などはついでに掃除する方が望ましいです。さらにメーカーや機種によりほかにメンテナンスが必要な項目があるかもしれませんのでこの機会に取説をチェックしてみましょう。
◆年間で電気31.95kWhの省エネ、約990円の節約
出典:省エネポータルサイト
4ー室外機の環境対策
エアコンは仕組み上設定の温度と実際の温度の差があればあるほどそれに近づけるために多くの電力を消費します。特に室外機はその名の通り屋外にあるためより過酷な寒暑にさらされますので、それらを緩和するために室外機の環境を改善するすることも一つの手です。
具体的には気流の妨げになりそうな障害物は除去する、夏場であれば直接日光にあたらないように日差しを遮る、打ち水効果を狙って室外機やその周囲に水を撒くなどが対策となります。(水を撒く場合、水道代が気になるかもしれませんがその場合は風呂の残り水を撒くとよいと思いますが、仮にそれがない場合でも熱中症のリスクが高まるのであれば水道代をケチるよりはトライしてみましょう。あくまで健康第一です。)
そのほか夏冬に限らずですが、気流の流れを妨げないように配慮しつつ発砲スチロールなど断熱効果のようなもので本体を覆うという手もあります。熱交換器のフィンが汚れているようであれば洗ってみましょう。(落ち葉やごみなどの付着もエネルギーロスになります)
専用カバーも市販されていますのでご予算に応じて探してみてはいかがでしょうか。
5ー設定温度の上げ下げ
一般的には設定温度を1度変えると10%の節電になるといわれています。サーキュレーターも合わせて活用し、部屋の中で温度ムラや寒暖差を減らすことも意識しましょう。
◆外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合(使用時間:9時間/日)
・年間で電気30.24kWhの省エネ、約940円の節約
◆外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)
・年間で電気53.08kWhの省エネ、約1,650円の節約
出典:省エネポータルサイト
またサーキュレーターもタイマーやスマートプラグなども併用して間欠運転を行えばばなお省エネになります。実はサーキューレーターで空気を循環させるとエアコンを運転せずとも寒さや温かさが緩和したということもなきにしもあらずです。
6ー湿度を調整する
エアコンによっては除湿機能が搭載されている機種がありますので夏は除湿モードにすれば体感温度が下げられます 逆に冬は加湿すると体感を温度を上げられます。健康にもつながるので湿度にも気を配りましょう。
再熱除湿は要注意
上で述べたように除湿は体感温度を下げる効果がありますが、逆にこれにより寒くなることを防止するために再熱除湿という機能がついているエアコンもありますが、これは節電にはなりにくいため要注意です。場合によっては冷房より電力を消費することがあります。
同様に加湿器も気化式であればよいですが蒸気式は電気を多く消費しますので導入する際は事前に確認してくださいね。加湿器はメンテナンスの手間もあるので電気代に加えてそのあたりも考慮の上で導入するようにしましょう。
7ー古いエアコンは内部洗浄や買い替えも検討
古いエアコンになると普段手の届かない内部の熱交換器も汚れているかもしれませんので専門業者によるクリーニングや買い替えも検討の余地があります。熱交換器が汚れていては当然能力を発揮できません。
ちなみにクリーニングされるのであればワットチェッカーなどでクリーニング前後の電力量の比較を行っても面白いかもしれません。
エアコンに限らず家電製品は一般的に新しい機種であるほど省エネであるといわれており、それ自体一概に間違えではないものの、今お使いのエアコンが現在の2010年、2012年の省エネ基準に適合したものであれば今買い替えても劇的な消費電力の低減は期待できないかもしれません。
次の省エネ基準導入は2027年を目標としており、一般的にエアコンは10年から15年は使えますので次の省エネ基準対応機種まで待つのも手だと思います。
一方インフレ等により今後エアコン自体の価格や電気使用量の単価が高くなることも考えられますので早めに買い替えるかは悩ましいところかもしれませんが消費電力やCOP(成績係数)やAPF(エネルギー消費効率)などの数字をも比較されたうえでご検討くださいね。
8ー窓ガラスほか断熱が低い箇所などの周辺環境対策
窓ガラスや扉は保温・断熱上ウィークポイントです。 ガラス部が樹脂サッシに複層ガラスといった断熱対策をなされていない場合は断熱性の高いカーテンを設置する、または窓ガラスに断熱フィルムの貼り付けなどは検討して見た方がよいと思います。そのほか扉や隣室との間に隙間がある場合、すき間テープなど対策する手もあります。床が寒い場合はホットカーペットを買う前に断熱マットを置いて様子を見るのも出費や光熱費をおさえるためには有効ですので検討してみてください。
9ー余熱の活用
外出の予定がある場合などはその前から電源を切っておくのも節約になります。エアコンに限らず冷暖房機器全般に言えると思いますが余熱をうまく活用しましょう。仮に1時間運転した短縮した場合の試算は以下です。
◆冷房を1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)
・年間で電気18.78kWhの省エネ、約580円の節約
◆暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)
・年間で電気40.73kWhの省エネ、約1,260円の節約
出典:省エネポータルサイト
照明
照明はエアコンと異なり、あまり使い方で消費電力が大きくことなるものではありません。なので明るさを減らす、点灯時間を減らすといったストレートな対策が有効です。
10ーLED化
。
基本中の基本ですね。ただし当然部屋を暗くしたら目に負担はかかります。特に字を書いたり読書をしたり細かい作業をする方には注意が必要です。LEDのデスクライトなど局所照明も検討してみてください。
LED化による省エネ試算はざっくりであればりやすいです。
仮に非LEDである照明の消費電力が60W 電気代の単価31円/kw(1kw=1000w)
とすると1日8時間点灯した場合★0.06kw×8時間×31円=約14.9円
となります。
これをLED化して消費電力10wになった場合
★0.01kw×8時間×31円=約2.5円
となりますので大きな違いですね。これをそれぞれ1か月、1年にした場合は
◆非LED照明 14.9円×30日=447円×12か月=5364円
◆LED照明 2.5円×30日=75円×12か月=900円となります
(独自試算)
LED器具の値段によっては1年もたたずに元が取れるレベルですね。現在の照明の数(ワット数)が多ければ多いほど節電効果が多くなりますので家中の照明をどんどんLED化しましょう。
しかも電球の寿命もLEDのほうが圧倒的に長いことを考えるとなおのことLED化しない理由はありません。
11ー省力化もかねてスマート化
スケジュール制御、人感センサーの導入によるによる消し忘れ防止機能の導入は省力化もかねて効果的です。さらに調光による照度調整などはおすすめできます。
ちなみにシーリングライトではセードが汚れているかもしれませんので掃除をすると多少明るさが戻るかもしれません。
洗浄便座
これも基本的には24時間つけっぱなしというご家庭も多いでしょう。
極論としてこの際無きゃ無いでという意見もありそうですが、快適性、衛生面から考えると止めてしまうのもどうかなあという考えの方に節電ポイントをいくつかご紹介します。
12ー便座ヒーター 洗浄水の設定温度を低くする
特に夏は設定を下げ、場合によっては温水機能と合わせて切ってもかまわないと思います。これらの設定見直しで下記節電が試算されています。
◆便座の設定(中→弱)場合(貯湯式)(冷房期間はオフ)
・年間で電気26.40kWhの省エネ、約820円の節約
出典:省エネポータルサイト
◆洗浄水の温度設定(中→弱)(貯湯式の場合)
※暖房期間:周囲温度11℃ 中間期:周囲温度18℃ 冷房期間:周囲温度26℃
・年間で電気13.80kWhの省エネ、約430円の節約
出典:省エネポータルサイト
13ー貯湯式であれば瞬間式に買い替える
洗浄便座の仕組みは大きく貯湯式と瞬間式に分けられます。
貯湯式は洗浄水を常時タンクで温めておく方式、瞬間式は使用時のみお湯を作る方式です。
このため待機状態でも常時お湯を作り置きする貯湯式のほうが長い目で見れば消費電力が多くなる
傾向にあります。
逆に注意点として瞬間式は使用時(洗浄中)に大きな電力を消費しますので同じ回路に電力の大きな負荷(例えばドライヤーや電子レンジなど)がある場合、それらを同時に使う際は過電流に注意です。 また常時家族が家に多くいる家など使用頻度にもよりますし販売価格は瞬間式のほうが高額な傾向にありますので買い替えの際は費用対効果にご注意ください。
14ー便座の蓋は使用時以外は閉める
これもよく言われていますね。実際に省エネとなる試算もありますので一手間加えたいところですが、省力化では便蓋自動開閉式がおすすめです。
◆開けっぱなしの場合の比較(貯湯式)
・年間で電気34.90kWhの省エネ、約1080円の節約
出典:省エネポータルサイト
不在中に電源を切るのもわずかですが効果はあります。最後に外出する方は電源を切る、最初に帰宅してトイレに入る際に入れる。一手間かかりますがやるならそんな感じでしょうか ただし貯湯式の場合お湯を作るのに時間がかかるのですぐに水が出ないことはある点はご注意ください。
15ーフィルターの清掃他メンテナンス
メンテナンスについては弊ブログでも記事にまとめましたのでご参考になればと思います。
各種フィルターの目詰まり等で水流や気流が阻害されれがファンやモーターに負担がかかり、機器の寿命や消費電力に影響する可能性があります。
冷蔵庫
エアコンに次いで電力消費の多い冷蔵庫。まあ基本的にはエアコンと同じ仕組み(ただし冷房専用)ですし、24時間運転するのだから当然ですね。しかし食品の鮮度保持という重要な役割もありますので注意して取り組みましょう。
16ー庫内温度調整の見直し
庫内温度調整の見直しをしてみましょう。特に冬場は設定を弱めにすることをおすすめします。
ただし食べ物の痛みなどには気を付けてください。
◆設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃)
年間で電気61.72kWhの省エネ、約1,910円の節約
出典:省エネポータルサイト
17ー冷蔵庫と冷凍庫の違いを意識した利用
冷蔵庫やそこそこ空いている方が、また冷凍庫は物が入っていた方が節電になります。
特に冷蔵庫は冷気が通りやすいように適度に隙間を設けた方が節電には効果がありますので収納の際には意識するとともに冷気の吹き出し口付近を塞がないうに気を付けましょう。
18ー使用環境、周辺環境の改善
冷蔵庫も周辺の環境に熱を逃がしていますので可能であれば 上部や左右、後方には放熱のためのスペースを作るようにしましょう。
冷蔵庫と壁の間に何かものを置いて埋めてしまっている場合は見直した方が良いと思います。
細かくて実質影響があるかは微妙ですが冷蔵庫にシールなどいろいろ貼り付けている方は可能なものは原理的にはいいと思いますし、もし手が届くようならコンプレッサーなど機械部分を掃除してもいいと思います。
◆上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較
年間で電気45.08kWhの省エネ、約1,400円の節約
出典:省エネポータルサイト
冷蔵庫は基本的にエアコンと同じ仕組みですが、エアコンと違って途中で電源を切って使う想定はしていないものと思いますし、特に最近はAIや各種センサーによってきめ細かく制御されている機種もありますのでむやみな電源を入り切りには注意が必要です。
また一度庫内があたたまってしまったた場合は再度冷やすのに時間を要しますし温度変化による食材(味)への影響も気になります。
冷蔵庫は冷やすのみですので、もし試みるなら冬場に弱設定にして、その際にワットチェッカーなどで節電効果を確認しながらなど段階をふんで試してみた方がほうがよいかと思います。
19ー扉の開け閉めの回数を減らそう
庫内の開け閉めも少ない方が効果的 もちろん開けている時間も短く抑えた方が省エネです。
そのためにも日ごろ冷蔵庫の中を把握しておくとともに整理整頓しておき、出し入れがスムーズになるようにしておきましょう。
◆扉の開閉回数による比較
旧JIS開閉試験※の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較年間で電気10.40kWhの省エネ、約320円の節約
※旧JIS開閉試験:冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回で、開放時間はいずれも10秒
◆開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較
年間で電気6.10kWhの省エネ、約190円の節約
出典:省エネポータルサイト
20ー冷蔵庫に暖かいものを入れない
食材は粗熱をとってから冷蔵庫に入れましょう。当然冷蔵庫の負担は増えますし、周囲の食材に影響することもあります。
庫内の室温を保つために有効といわれていますが、むやみに取り付けると庫内の気流が阻害されたり今の制御が複雑化した冷蔵庫では悪影響となることも考えられます。場合によってはドアポケットに冷気が届かなるかもしれません。またカーテンがあることで結局扉を開けている時間が長くなるという
本末転倒の結果を招きかねませんし衛生面の心配も出てきます。このためまったく効果がないとは言いませんが注意が必要です
21ー待機電力見直し
待機電力とは電気機器の電源がOFFであってもコンセントにつながった状態で消費する電力のことです。代表的なものがTVやエアコンなどリモコンで操作を受け付ける機器やスリープ状態のパソコンなどがありますが、ほかにも表面上電源は切れいていても内部で制御機器が動いているケースがあるほか、単純に仕組みで電気を消費するケースがあります。
そのため手間にはなりますが待機電力が大きい機器は機器コンセントから抜く、あるいは主電源を切るというのもチリツモで効果があります。
ただしそれらはむやみにスマート制御などでは行わないことです。なぜかと言いますとスマートコンセントプラグなどはそれ自体常時電力を消費しているからです。
待機電力をなくすために待機電力を発生する装置をとりつけては単純に意味がありません。
どうしてもやるのならスマートコンセント1回路で複数の負荷を制御する方法も検討してみましょう。
例えばパソコン PC モニタ プリンターなどを一括で制御できればそれぞれの機器の待機電力より、スマートプラグの待機電力のほうが少なくなるかもしれません。
手軽に取り組むなら回路ごとにスイッチが付いたOAタップがおすすめです。
パソコンなどもそうですが上でも書いた通り見た目電源が切れていても場合によっては内部で処理が行われているケースがありますので十分注意してください。
例えば今はネットワークにつながる家電も珍しくはなくなりましたが、ネットワークが停止してしまうと適宜自動で行われるアップデートが行われなくなるケースもあります。TVであれば番組表が更新されなくなり、録画予約が行われなくなります。無人状態だったり寝ていて使わないからといった理由でWi-Fiルーターなどのネットワーク装置を止めてしまうとその影響はネットに接続している機器に広範に及ぶかもしれません。
また長時間コンセントから抜いてしまうと内部の設定などが消えてしまう機器もあります。
1,2日であればたいがい大丈夫かと思いますが、データを保持するためのバッテリーが消耗しているとすぐにデータが消えてしまう例もあるようです。
内臓時計が狂ってしまい、それによってタイマーがうまく作動しないケースも考えられます。
機器の電源を落とす場合、そのようなデメリットやリスクを考慮の上で挑戦してみてください。
TV&レコーダー
22ー試聴時間の見直し
ネットが発達した今TVが本当に必要か見直した方がいいかもしれません。
大きくてきれいな画面で映画やドラマを楽しみたいという娯楽や趣味を否定するわけではありませんが、少なくともなんとなく寂しいからTVを点けているという方は見直しの余地があるように思います。
レコーダーも今では録画機能付きTVがありますので独立して購入するかは検討の余地があると思います。Tverなどオンデマンドサービスもありますしね。
いきなり全部なくせとか見るのをやめろとまでははいいませんが、ついつい時間を浪費しがちな設備ですので今まで3時間見ていたものを2時間にする ダラダラみるのではなく時間を決めて見るメリハリをつけるなど時短に向けて取り組む価値はあるのではないでしょうか?
画いずれにしてもエアコンなどと違って直接衣食住には影響しませんのでTVのような家電については積極的に省エネにトライしたいところです。
23ー画面の明るさやパネルの仕様のチョイス
画面の明るさ設定がオートや明るめになっているのであればそれを減らすのもやり方の一つです。一度設定を暗めに変えてみてはいかがでしょうか? 最初に違和感があっても慣れてくるかもしれません。またどうしても見る時間を減らせないようであれば仕組みとしてLEDバックライト液晶方式より有機ELのほうが節電になるため買い替えるのも一つのやり方ですが、有機ELのTVは高額な傾向である点は要注意です。そのほかにこれも買い替えの際に画面サイズ今より小さい製品をチョイスする考え方Magicおあるかと思います。
TVは空調や食事と違って直接身体的な健康には関わりませんので積極的にトライする価値はあると思います。うまくいけんば電気代のみならず時間の浪費防止にもつながります。(TVを見る時間を浪費と一概には言えませんが、浪費だという自覚がある方は特に見直しの余地は大きいですね。)
◆1日1時間テレビ(32V型)を見る時間を減らした場合
年間で電気16.79kWhの省エネ、約520円の節約
◆テレビ(32V型)の画面の輝度を最適(最大→中間)にした場合
年間で電気27.10kWhの省エネ、約840円の節約※LEDバックライト液晶TVの場合
出典:省エネポータルサイト
ドライヤー
24ー運転時間を減らす
ドライヤーも温風モードでは1000Wを超えるものがありますのでバカにできない出力です。
ドライヤーも運転時間は短くとも毎日使いますし、特に温風を出せば消費電力は大きいです。
髪の毛が短くなれば細かいことを言えばシャワーで流す時間もシャンプーの量も減る理屈なのでこだわらなければ短髪にした方が節約には有利です。
またドライヤーの前にタオルでよく髪の毛をタオルドライすることも大切
ちなみにドライヤーは温風 送風をうまく使い分けましょう。
また節電だからと低出力のものを長時間使用するより高出力のものを短時間使った方が運転時間が短くなり節電となるケースもあります。時間効率の視点も忘れずに!
洗濯機 乾燥機
25ー洗濯と乾燥はなるべくまとめて行う
電気代のみならず節水も含めてのネタになりますが、少量の洗濯物を毎日洗って乾燥するよりも、洗濯機の容量に合わせて、洗濯回数を少なくしたほうが省エネにつながります。
また今では速乾性のある衣類もありますのでそれらは乾燥機を使わないというやり方もありますので普段からそのような衣類を購入する意識もあった方がよいかと思います。
いずれも乾燥フィルターの清掃など適宜メンテナンスは行いましょう。
26ー節電なら乾燥方式はヒートポンプ式を選ぶ
乾燥機を選ぶ際、乾燥方式はヒーター式よりヒートポンプ式の方が節電になります。さらにヒートポンプ式のほうが温度が低いため、生地が痛みにくいとも言われています。反面ヒーター式は高温になるのでカラッと乾きます。機構が単純なので故障しにくく、イニシャルコストは安い傾向です。特性を理解してえらびたいところですね。
洗濯
◆定格容量(洗濯・脱水容量:6kg)の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う回数を半分にした場合の比較年間で電気5.88kWhの省エネ 約180円の節約
年間で水道16.75m3の節水 約4,360円の節約合計 約4,510円の節約
乾燥
◆定格容量(5kg)の8割を入れて2日に1回使用した場合と、4割ずつに分けて毎日使用した場合の比較年間で電気41.98kWhの省エネ、 約1,300円の節約
自然乾燥の併用
◆自然乾燥8時間後、未乾燥のものを補助乾燥する場合と乾燥機のみで乾燥させる場合の比較(2日に1回使用)
年間で電気394.57kWhの省エネ 約12,230円の節約
出典:省エネポータルサイト
掃除機
27ー片付けで運転時間を減らそう
単純に動作時間を減らすことが第一です。そのために事前に部屋を片付けておくことが大切です。
なおロボット掃除機は省力化にはいいですが必ずしも節電につながるかはわかりませんので注意してください。またロボットに限りませんが充電式は常時充電している形なのも不利です。
(ちなみに東京電力によると充電中の待機電力は0.3W程度と言われていますので充電が終わったら手間でもコンセントを抜いておいてもいいかもしれません。)
28ー紙パック式は定期的な紙パックの交換をしよう
紙パック式は定期的にパックを交換しましょう。気流の流れが悪くなるとエネルギーロスになります。まあこの辺りはエアコンなどと同じですね。そのような点ではサイクロン式の方が紙パック式よりサイクロン式のほうが省エネ傾向になります。
◆使用する時間を、1日1分短縮した場合
年間で電気5.45kWhの省エネ、約170円の節約
出典:省エネポータルサイト
炊飯器
29ーご飯はまとめて炊く
これも単純に炊飯回数を減らすことが一番効果的。そのためには容量いっぱいで炊飯して、残ったご飯はは小分けに冷凍保存が省エネには有効です。また保温機能はなるべく使わないことも意識しましょう。
電気ケトル
30ー設定温度と保温機能を使わない
コーヒーやお茶を飲むときは必ずしも沸騰させる必要はありません。
ほうっておくと沸騰してしまうものが多いので、頃合いを見計らって沸騰前に電源を切る。買い替えのタイミングでは温度設定機能付きの電気ケトルをチョイスすることをおすすめします。また炊飯器同様保温機能はなるべく使わないことが大切です。保温機能を求めるなら断熱性のボトルをおすすめします。
食洗機
31ー設定温度を下げ、乾燥機能は使わない
時短と節水効果を狙える食洗機、高温で洗浄することで消毒効果も狙える機種もありますが、綺麗に慣れば十分という方は設定温度を下げると省エネ、節約になります。また食洗機の中で一番電力を消費するのが乾燥機能です。なので洗い終わったら扉を開けて自然乾燥に切り替えるとこれも節約 省エネになります。
電気契約の見直し編
32ー電気会社の見直し
ある程度節電をはかったら電気の使用状況を見直し、電力会社との契約も見直してみましょう。
お住まいの地域、家族構成、ライフスタイルなどにもよるのでどこが一番安いとは言いにくいですが
条件で比較するならエネチェンジがおすすめです。
ポイントサービスやガスとのセット割をやっている企業もありますのでそのあたりも考慮して検討してみてください。
。
33ー契約アンペア数を減らす見直し
契約アンペア数についても消費電力の低減とともに見直す余地があるかもしれません。
契約アンペア数を下げれば基本料金が下がります。アンペアとは電流の流れる量の単位です。すなわち家全体で流れる電流を減らす方向に契約を切り替えるということです。
となるとポイントは家電をどこまで同時に使うかにかかりますので、具体的には生活の中で消費電力消費が多い設備をどこまで同時に使うかをシミュレーションしてみるといいと思います。
例えば調理時間ですとエアコン、TV 電子レンジ、炊飯器 電気ケトルあたりだと思いますが、それらをどこまで同時に使うかですね。
調理時間はエアコンとTVは消すといったフレキシブルな運用ができれば契約変更をしてもよいかもしれません。
ガス 水道編
ガスや水道機器は電気機器ほど特性などに差がありません。単純に設定温度を下げたり、流れる量を減らすことにつきます。そのためにできることを取り組んでいきましょう。
34ー節水シャワーヘッドの導入
これも結構定番化してきましたね。モノによってはシャワーヘッド自体高額ですので節水効果を見ながらご検討ください。当然キッチンやシンクにも節水型の水栓機器をとりつけることで水道代の節約になります。なかには塩素除去など浄水機能を備えた設備もあります。
35ー給湯の定温度を下げる
ガスにしろ電気にしろ給湯の設定温度を下げれば当然省エネです。理由なく思考停止で設定温度固定状態であればぜひ設定温度の変更に都度都度やってみましょう。
特に手洗いや食器洗いであれば42度もいらないはず。ちなみに可能であれば食洗器も節水効果がありますが、食器洗いに関してはゴム手袋などを使えば冷たさ対策になります食器洗い機などがつけられない場合はご検討ください。
36ー風呂は沸かしながら入る(バスタブにお湯を張りながら入る)
風呂は少し熱めにしてお湯をバスタブに貯めながら入ると時短になり、追い焚きも不要になります。先に頭や体を洗い、その頃にお湯がバスタブに溜まるとベスト! 最後に温まって出ます。
省エネから少し外れますがバスタブへのお湯貼りをシャワーにすれば風呂全体があたたまりヒートショック対策になります。追い焚きができない我が家ではこのやり方でお湯が冷める前に入浴を終わらせるようにしています。
◆2時間の放置により4.5℃低下した湯(200L)を追い焚きする場合(1回/日)
・年間でガス38.20m3の省エネ、約6,190円の節約
出典:省エネポータルサイト
37ートイレの流し水に風呂の水を使う
これも結構おすすめです。やり方としては入浴後のお風呂の水をバケツに組んでおいてトイレに設置しておく。これだけですがトイレとお風呂の距離があるとちょっと面倒なのは確かですね(;’∀’)
一般住宅で1Fのお風呂から2Fのトイレまでとなるとかなり面倒だし大変なので無理のない範囲で・・・
ただ災害などで停電、断水したときにも有効な対策なので知識として知っておくだけでも損はありません。
その他編
38ー季節に応じたライフスタイルを取り入れる
日本ではサマータイムは導入されていませんが季節に応じて起床時間や睡眠時間を変更することで照明の点灯時間を減らすやり方もあります。究極的には明るくなったら起きて暗くなったら寝ることですが、まあ特に夜は難しいですよね・・・。ただ頭の片隅にいれておき、できる範囲で挑戦しても良いと思います。少し違う話ではありますが、家族で住む場合は同じ部屋(リビング等)で過ごす時間を増やすことも意識してみましょう。家族でコミュニケーションが増えるかも?!です。
39ー冬は運動する
じっとしていると寒いけど体を動かせば温まります。健康増進のためにも運動してみるのもおすすめ。まあ運動は冬に限らず定期的に行った方が体にもいいと思います。
40ーなるべく家にいない トイレは外ですませる
光熱費がかさむ時期はなるべく家にいないというやり方もあります。公民館や図書館など無料で過ごせる公共のスペースがありますし買い物の際に商業施設の休憩スペースを利用する手もあります。
ただしだからといって何時間も居座るのも問題ですので常識の範囲にとどめておきましょう。外出先から帰宅前には最寄りの駅やお店などでトイレを済ませるのも節約となる可能性があります。
まとめ
ということでわになりの節約対策をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
できることできないこと、あるいはもっとできるよ ほかのネタもあるよという方もいるかもしれませんが最後の最後に今後に向けて意識しておいた方が良い点について触れておきます。それは
節約と省エネを区別して考える
ということです。
今回の記事は省エネが主な目的ですが、節約と省エネは厳密には似て非なるものです。
「節約」は出費をおさえること 「省エネ」はエネルギーの使用量を減らすことです。
つまり何を言いたいかといいますと、わずかな省エネのために高額の設備を導入したり機器の買い替えを行った場合、なかなか元がとれずに省エネにはなっても節約にはならないことがありえます。
機械の故障や老朽化などで買い替える分にはいいのですが、省エネを目的として買い替える場合は費用対効果(投資回収に要する時間)を試算をしてみてくださいそれに役に立つのが冒頭ご紹介した一覧表やエネルギーの使用実績の記録です。
個人的な感覚ですが費用対効果の面では5年以内くらいに回収できるといいと思います。
10年では技術や社会環境、生活環境が大きく変わっている可能性があります。
例えばIOTやウェアラブルな電子デバイスはここ10年で大きく進化しました。
新型コロナウィルスやロシアとウクライナの戦争などで社会情勢やスタンダードが変わる可能性も無きにしも非ずです。また結婚 出産 引っ越し 進学 就職 さまざまなライフイベントがあり、そこで生活ががらっと変わる可能性がありますので、自身のライフプランも考慮の上で検討してみてください。
冒頭ではインフレ対策的な書き方になりましたが省エネは個人が取り組める社会貢献の一つでもあります。ぜひ皆様で知恵を出し合って少しでも財布や地球環境を守っていくことを意識していこと。本記事が少しでもそのお役に立てればとても幸いなことです。
皆で協力して取り組んでいきましょう。
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