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ゴアテクスウェアをニクワックスにて手洗いしてみた。

みなさま お待たせいたしました。先日NZランド旅行の記事をあげまして、その続きかと思いきやこんなタイトルです。旅行記事の続きをもったいぶっているわけではないのですが、いかんせん写真とか何も整理しておりませんで、ま、最近天気も悪いのでこのような記事のエントリーとあいなりました。

ということであらためて本題です。今年の10月後半 我が千葉県地方は悪天続きでまさかの二週連続台風など太陽が恋しい季節となってしまいました。

雨がひどいときには傘もそうなんですが、あって助かるのがレインウエアです。特に台風のような強風時は傘は役に立たないところが邪魔で危ない存在といってもいいでしょう。そのような時、傘と違って風にあおられることもなく、両手も使え、且つ視界が遮られることもないレインウェアは心強い存在です。そのレインウエアの王様?のような存在がゴアテクス素材を用いたレインウェアです。

ゴアテクス(GORE-TEX)とはなんぞ?

登山などアウトドア系の趣味をお持ちの方には説明するまでもありませんね。最近は登山用のウェア以外にタウンウェア(いわゆる街着)にも採用されることも多くなってきましたので名前を知っている方も増えてきたかもしれませんが、知らない方のために軽くご説明しますと、ゴアテクスとはアメリカのゴア&アソシエイツが開発した透湿防水性素材の名称です。ではそこらのナイロン雨ガッパと何が違うのかというとゴアテクスは防水性と透湿性を併せ持つ素材ということなんです。つまり雨は弾いて内側の汗は逃がすという画期的な素材なわけです。さらに簡単にいうと雨は弾いて蒸れにくいといことですね。雨粒(普通に目に見える水)と蒸気では蒸気の方が目が細かいので雨は弾いて汗の蒸気は通過する素材というわけです。これが何を意味するかというと蒸れてしまった場合街中では不快で済みますが、これが登山などの場合は、蒸れが体の冷えにつながってしまい、それが原因で体力の消耗が進行し、時には非常に危険な事態につながるのですね。このためゴアテクスのような素材は結果的に防風性や多少の断熱性も備え、いわゆるウェアの中の環境を保つ機能につながっているため、特に登山などではより効果的な素材ということなわけです。ゴアテクス素材が登山などのウェアにおおい理由がおわかりいただけましたでしょうか。

勿論防水といってもどこまでいっても水を通さないわけではなく 耐水圧は3レイヤーで45000mm 以上となっていますのでそれを超える水圧がかかった場合は水が浸透してきます。透湿性は13500g/m2/24hrとなっています。いずれもピンとこない数字ですがやはり限界があるというわけです。耐水圧については体重75kgの人が膝をついたとき耐水圧に換算すると11,000mmとなっていますのでまずどのような豪雨も防いでくれると思っていいでしょう。ゴアテクス以外にも透湿防水性の生地はありますが、防水機能とうたう製品は一般的に20,000mm以上です。各メーカーごとに測定法も違うため、一概ではないところもありますが、ゴアテクスの性能の高さがわかります。それでも20,000mmは防水として十分な数字です。 そして透湿性も万能ではなく、衣類の内側以上に外部の湿度が高い場合は湿気の逃げる場所がありませんので効果を発揮できません。つまり日本のように高温多湿の環境では特に蒸れやすいと思って間違いありません。そのあたりは過度の期待は禁物です。
撥水と防水の違いに注意しよう

撥水と防水は似て非なる機能です。いわゆる撥水は水を弾く機能のこと このため、非防水の生地で撥水性が失われた場合は水が生地に浸透してきます。一方防水生地は上記耐水圧まで水を通しません。が、仮に防水生地でも撥水性が無い場合は水がウェアの表面にとどまることになり、結果的に汗の蒸気が逃げにくくなるのでウェアの内側が濡れることにつながります。つまり防水生地でも撥水性は非常に大切だということです。

ゴアテクスは使用していくにつれ汚れなどにより撥水性が失われます。このため撥水性を保つメンテナンスが欠かせません。そこで洗濯を行うのですが、柔軟剤や漂白剤などは撥水機能を損なうため、使用しないようにしましょう。

ゴアテクスの用の洗剤を使用

ゴアテクスのような生地を選択する場合は一般の家庭用洗剤はあまり推奨されていません。というのもゴアテクス生地には汗を逃がすための微細な穴があいているため、それを塞いで恐れがあるからなんですね。なのでそれに対応した洗剤が望ましいとされています。今回使用したのは定番ともいえるNIKWAXです。NIKWAXはイギリスで開発されたアウトドアギアのメンテナンス用品でもともとは革靴の素材を損なわずに撥水効果を出すといった商品を目指して作られました。日本ではエバニューさんから発売されています。

NIKWAXはさまざまな種類がありますが今回のようなレインウェアに対してはテックウォッシュ(洗剤)とダイレクトウォッシュイン(撥水済)を使用します。テックウォッシュで汚れを落とし、ダイレクトウォッシュインで撥水効果を作ります。

手洗いの理由は?

説明書を読む限り洗剤の使用量が抑えられるからです。それぞれの使用量の目安ですが

テックウォッシュは

★洗濯機で洗う場合

衣類の量 水 量 テックウォッシュの量
ジャケット1.2着 20ℓ 150ml
ジャケット2,3着 35ℓ 250ml
ジャケット3,4着 45ℓ 350ml

★手洗いの場合

ジャケット1着で水18ℓ テックウオッシュ100ml

となっています。

ダイレクトウォッシュインは

★洗濯機の場合

衣類の量 水 量 ダイレクトウォッシュインの量
ジャケット1.2着 35ℓ 300ml

★手洗いの場合

ジャケット1着で水6ℓ テックウオッシュ50ml

となっています。

300mlとなるとボトル1本ですからね やはりこの手の製品は高価なので少しでも節約したいところです。

では手持ちのゴアテクス製品で試してみましょう

いざ洗濯開始

事前準備としてウェアのジッパー ベルクロは全て閉じます。

 

 

 

 

 

 

次に大きめのバケツやたらいにお湯を入れます。キャップ2杯のテックウォッシュを投入し泡立てます(300mlボトルでキャップ1杯50ml(上で分量の目安を書きましたが自分は相変わらずのアバウターなので適当です)

 

 

 

 

 

 

 

押し洗い または揉み洗いします。汚れが大きい場所はやさしくこすり洗いしましょう

 

 

 

 

 

 

 

このあと15分ほどつけこんですすぎを行って完了です。

ちなみに一回目の洗濯の際の排水です。汚れでしょうかね  ※全体がつかりにくいようなら時々ひっくり返してください コツとしてはこの手の衣類は浮いてきますので漬ける際には空気を抜くと良いです。

 

 

 

 

 

 

 

ダイレクトインも同じように軽く揉み洗いして15分ほつけどおきします これは空気が入った悪い例です。

 

 

 

 

 

ダイレクトインは撥水効果の成分が手についてちょっとベタツキがありますがじきに慣れると思います。どうしても気になる人はゴム手袋などしましょう。

洗濯後は

乾燥機は避けたほうがいいので風通しのいい場所に陰干ししてください ここでは風アイロン出番なし

フード内に水が残りやすいので気を付けましょう。実は以前僕は干して乾いてあったので着てみたところ水が残っていたので部屋に水がこぼれてしまいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか 意外と簡単にできることがおわかりいただけますでしょうか。ちなみに今回はゴアテクスを取り上げましたが、ほかの各社から出てくる防水素材もおなじような仕組みですので同じくこういった洗剤を使うべきだと思います。(そもそも厳密にNIKWAXはゴアテクス専用でもありません)

そして洗濯はできるだけめマメにした方が機能を保つにはいいようです。

またNIKWAXは種類によっていくつかことなります。ダウン用や靴用 スプレー式もありますのでそれぞれの用途で使い分けてみましょう。

それではまた

 

 

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